2019 URIBO
2019 URIBO
鉛筆、ペン ポストカードサイズ
2019.年明けにウリボウを描きました。ウリボウは体にスイカのような縞模様があるので瓜の坊やと呼ぶそうです。検索するととても可愛い写真やイラストなど沢山ヒットしますが、目だけを見るとなかなかの獣の光を放っています。そのギャップたるや流石イノシシの子。そのつかのまの可愛さを鉢植えの花にしました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2019年 展示のお知らせ
2.18(月)~2.27(水) ブルーブルー展
ギャラリー四季彩舎(京橋)
5.18(土)と19(日) 個展
東京オペラシティ3F 近江楽堂
リンク/ 近江楽堂公演スケジュール http://www.oumigakudou.com/cn26/pg4959.html
少年と旧市街
少年と旧市街
ポストカードサイズ
少年はその街に1000年前から住んでいた。見かけは少年だけど中身は古城の主のよう。
街のあちらこちらで悪戯をするのが彼の仕事で、それはどれも一風変わった仕業だった。
例えば文句ばっかり言う酒飲みの頭には鶏のトサカを付けたし、内気な娘には馬車の鈴をプレゼントした。
身寄りのないおばあちゃんには猫のくしゃみが聞こえる補聴器を、直立不動の門番には砂糖で固めたひまわりの種を。
庭先の石を積んだ焼却炉に愛人の指輪を、寝室につながる階段の下に油の小瓶を置いたかと思えば、
郵便屋さんの自転車の後ろのボックスと、ありとあらゆる鍵穴の上に雨のカバーを付けたりした。
しかしどれほど悪戯を繰り返しても、この街に少年を知る人はいない。
古くとも愛すべき街の風のように見えないまま通り過ぎてゆくのだ。
上宮 貴之
この絵は個展のDMハガキ用に描きました。
豪華で美しく歴史的価値の高い装飾本に、3大ケルト装飾写本があります。
リンディスファーンの福音書、ダロウの書、ケルズの書、そのどこかで、このような少年を見たような気がしています。
ROOM RIVER
ROOM RIVER「空間に流れる物語」
size 1200 × 450
レストランやカフェに来る人々はそれぞれの気分や人生のヒストリーを携えてやってくる。
普段は面倒だと思われがちな強烈な個性なんかも、ここではユニークだとか、らしさに変身し、
まるで胸ポッケのチーフのようにひらひらしている。
そんな空間が好きだ!そんな空間を楽しめる人間が好きだ!
という気持ちを絵に描きました。
上宮 貴之